■基調講演 |
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「サプライチェーンとセキュリティ -改正個人情報保護を中心に-」 | ||
弁護士法人英知法律事務所 会長 岡村 久道 氏 |
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■講演概要 ランサムウェアを中心とした一連のサイバー攻撃が大きな脅威となっている。情報漏えい後のランサムロックによる二重脅迫である。サプライチェーンに属する中堅企業が狙い撃ちされる傾向にある。他方、改正個人情報保護法の施行により漏えい等の事案発生時の対応が義務付けられた。今回の講演ではこのような現状を解説する。 |
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■講演者略歴 弁護士。博士(情報学)。専門は知的財産法、情報法。内閣官房、内閣府、総務省、経済産業省、厚労省、消費者庁、京都府等で各種委員を歴任。産業構造審議会不正競争防止小委員会委員長。フィッシング対策協議会会長。京都大学法学部卒。「個人情報保護法〔第4版〕」など著書多数。 |
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■特別講演1 |
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IoTセキュリティに関する政策動向について | ||
経済産業省 商務情報局 サイバーセキュリティ課 課長 奥田 修司 氏 |
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■講演概要 サイバー空間とフィジカル空間の融合による新たなリスクへの対応を図るため、経済産業省では、IoTセキュリティ・セイフティ・フレームワークを公開するなど、この二つの空間のつながりの信頼性を確保するための様々な取組を進めてきています。本講演では、こうした一連の政策の最新動向について紹介いたします。 |
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■講演者略歴 大阪府出身。平成11年通商産業省(現経済産業省)入省。エネルギー政策、技術政策などを主に担当し、東日本大震災以降は、福島復興に関係する仕事も多く手掛けている。令和3年7月から現職。「デジタル」前提の経済社会におけるサイバー脅威への対応(産業界のサプライチェーン全体でのセキュリティ対策の促進など)を担当。 |
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■特別講演2 |
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「ドアを開け放したのは誰か? IoT機器のセキュリティ問題の注意喚起と原因調査」 |
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横浜国立大学 大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院 准教授 吉岡 克成 氏 |
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■講演概要 脆弱なIoT機器を狙うサイバー攻撃が増加、多様化している。本研究では、最新の攻撃観測結果と、広域スキャンによる探索に基づくIoT機器の脆弱性の実態について説明し、それらのセキュリティ問題の原因について分析する。 |
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■講演者略歴 横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授。同学CISO。情報システムセキュリティの研究に従事。総務省サイバーセキュリティタスクフォースはじめ多くの政府有識者会議委員を務める。2009年文部科学大臣表彰・科学技術賞、2016年産学官連携功労者表彰総務大臣賞、2017年情報セキュリティ文化賞各受賞。 |
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■技術講演1 |
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「IoT機器に求められるセキュリティ - 各国における動向とIoTセキュリティ導入支援サービス - |
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NECソリューションイノベータ株式会社 デジタル基盤事業部第三グループ・プロフェッショナル 齊藤 照夫 氏 |
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■講演概要 IoT機器にもセキュリティが求められるようになった昨今、日本国内をはじめ、米国、欧州など各国法規や規制、ガイドライン発行などの最新動向をご紹介いたします。また、NECソリューションイノベータの取り組みとして、IoT製品・サービスにセキュリティを導入するための支援サービスをご紹介いたします。 |
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■講演者略歴 1999年NECソフトウェア北陸に入社。共通鍵暗号に関する研究開発に従事した後、衛星システムのセキュリティ要件定義・機能設計、SW開発、構築SIに従事。2014年よりIoTセキュリティに関するコンサルティング業務に従事。 公的資格:CISSP、情報処理安全確保支援士 受賞歴他:SCIS論文賞、IEICE英文論文誌A編集委員 |
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■特別講演3 |
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「組み込み機器に使われるオープンソースの現状 ~ソフトウェアバージョンとセキュリティ機能適用率の調査から~ |
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国立大学法人岡山大学 学術研究院 自然科学学域 教授 山内 利宏 氏 |
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■講演概要 IoT機器のファームウェアを対象として、利用されているオープンソースソフトウェアのバージョンや脆弱性について調査した結果、およびプログラムの実行ファイルに適用されているセキュリティ機能の適用率を調査した結果を解説し、組み込み機器における課題について述べる。 |
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■講演者略歴 1998年九州大学工学部情報工学科卒業。2002年九州大学大学院システム情報科学府博士後期課程修了。2002年九州大学大学院システム情報科学研究院助手。2005年岡山大学大学院自然科学研究科助教授。2021年から同教授、博士(工学)。オペレーティングシステム、コンピュータセキュリティ、IoTセキュリティ等の研究に従事。 |
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■技術講演2 |
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「IoTセキュリティのスペシャリストが解説 製造業に迫るサイバーセキュリティの脅威と国際規格準拠への道!」 |
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ONWARD SECURITY JAPAN株式会社 国際事業部 サイバーセキュリティテクニカルコンサルタント Mr. Star TU |
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■講演概要 国内大手企業に提供した豊富な検証経験を基に、セキュリティリスクの具体事例や実践的な検証手法について、その一部の内容を解説致します。 さらに2024年より、欧州向けの製品に義務付けられるRE指令を踏まえ、ETSI EN 303 645の規格に準拠するためのアプローチを、その背景となる国際動向や認証取得までのプロセスなど、セキュリティのスペシャリストが「国際規格準拠への道」と題して解説致します。 いずれも本シンポジウムでしか聞けない特別な内容をご用意しておりますので、是非、ご拝聴ください。 |
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■講演者略歴 コンピューターサイエンス専攻出身。ハッキング技術を研究する学生団体「HackerSir」前身のリーダーを経て、国内音響機器メーカーでネットワークモジュール開発に従事。深い専門知識とIoT機器の開発に携わった経験を活かして、サイバーセキュリティテクニカルコンサルタントを勤めて、現在に至る。 |