■基調講演 |
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『生成AIに関するセキュリティリスクについて』 | ||
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 専任教授 菊池 浩明 氏 |
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■講演概要 生成AIの利活用とともに、それらに対するセキュリティ上の脅威も顕在してきた。最新の研究動向より、AIモデルを狂わせる敵対的サンプル、AIモデルからの個人情報漏洩攻撃、AIモデルによる偽文書などについて紹介する。また、それらの脅威に対する防御技術について述べ、AIを取り巻くセキュリティ技術の方向性を展望する。 |
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■講演者略歴 明治大学大学院修了。博士(工学)。(株)富士通研究所、東海大学を経て、2013年より明治大学総合数理学部専任教授。 一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)代表理事、国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員。 情報ネットワーク法学会理事長。 |
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■特別講演1 |
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我が国のサイバーセキュリティ政策の現状と動向 | ||
総務省 サイバーセキュリティ統括室 サイバーセキュリティ統括官 山内 智生 氏 |
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■講演概要 今日、サイバー空間は、DXの進展等にともない量的に拡大・質的に進化するとともに、実空間との融合が進み「公共空間化」が進展している。一方で、国内外におけるランサムウェア、システム障害や改ざん等、さらには安全保障にも影響を及ぼしかねないサイバー攻撃など、サイバー空間における脅威も高まっている。この講演では、政府における取組の現状と動向について紹介する。 |
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■講演者略歴 1989年旧郵政省入省。2022年6月より現職。情報通信分野のサイバーセキュリティ政策並びに総務省の情報システムのサイバーセキュリティの確保を担当。2021年まで在籍した内閣サイバーセキュリティセンターでは、サイバーセキュリティ戦略・重要インフラ行動計画のとりまとめ、東京五輪大会におけるサイバーセキュリティ対策の準備及び対応などを担当。 |
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■特別講演2 |
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『GlobalPlatformとIoT評価認証技術SESIP』 | ||
GlobalPlatform 理事/同日本タスクフォース主査 庭野 栄一 氏 |
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■講演概要 IoT分野におけるサプライチェーン問題やゼロトラストアーキテクチャに関して信頼の基点(Root of Trust)、評価認証に対する議論が世界的に行われています。本講演ではこのソリューションとして注目を集めているGlobalPlatformのセキュアコンポーネントSE(Secure Element)、TEE、そしてIoTプラットフォーム評価認証技術SESIPについて解説いたします。 |
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■講演者略歴 1989年日本電信電話株式会社入社。以来、分散システムアーキテクチャおよび応用セキュリティの研究開発、プロデュースに従事。2018年情報通信技術省(総務大臣表彰)、2021年SCAT賞会長賞、2023年ケキチェフ賞(Kekicheff Award)受賞。同社研究所主幹研究員、研究企画部門担当部長(プロデューサー)を経て、現在同社社会情報研究所NTTリサーチプロフェッサー。 |
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■技術講演1 |
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『認証機関指定試験所Onward社による EU RED-DA/CRA 近況から技術的実務紹介』 |
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ONWARD SECURITY JAPAN株式会社 サイバーセキュリティ技術部 部長 Star TU 氏 |
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■講演概要 欧州最大級の認証機関であるDEKRAグループが日本での唯一のセキュリティ指定試験所として、欧州規格策定グループメンバー企業として、経験を基に技術に関わる実務的な内容をお話します。 日本唯一AVSセキュリティ認定試験所として信頼されてきた実績、DEKRAグループ指定試験所として欧州認証機関との連携により、ワンストップソリューションをご紹介致します。 |
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■講演者略歴 清華大学コンピューターサイエンス専攻出身で、台湾のハッキング技術研究学生団体「HackerSir」の前身のリーダーを経て、日本の音響機器メーカーでネットワークモジュールの開発に従事。DEKRAグループの日本市場のセキュリティ専門家として、国内製造業の現状を把握し、海外のサイバーセキュリティ情報の橋渡し役として活躍。 |
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■技術講演2 |
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『なぜSBOMの管理・運用は難しいのか』 | ||
株式会社ベリサーブ サイバーセキュリティ事業部 平山 昌弘 氏 |
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■講演概要 当社にSBOMの導入および運用をご支援させていただく要望が増えています。さまざまなお客様に対応する中で、SBOM運用における具体的な課題も見え始めてきました。本講演ではサプライチェーン全体のSBOM管理・運用における課題と具体的な対策として当社の開発した「SBOM.JP」についてお話します。 |
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■講演者略歴 2020年ベリサーブ入社。組込み系、IoTなどのセキュリティに携わる。また、その中でも自動車分野のセキュリティに関してはペネトレーションテスト、脅威分析、コンサルティングなど多分野での経験を積んでいる。 |
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■パネルディスカッション |
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テーマ:『IoT機器におけるサプライチェーンを考えてみよう!』 -スマートホームの個人情報保護を題材に― |
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[モデレータ] 一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会 代表理事 荻野 司 [パネラ※ご登壇順] ・明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 専任教授 菊池 浩明 氏 ・積水ハウス株式会社 常務執行役員 プラットフォームハウス推進部長 吉田 裕明 氏 ・株式会社LIXIL ビジネスイノベーション部 アプリケーションエキスパート主幹 川村 昌雅 氏 ・旭化成ホームズ株式会社 技術本部 iDX商品開発部長 リードエキスパート 下川 美代子 氏 ・一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会 フェロー / GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 グローバル戦略本部 部長 伊藤 公祐 氏 |
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■講演概要 我々のライフスタイル、ワークスタイルが大きく変わってきている。特に、コロナ禍を経て自宅でのリモートワークが当たり前となり、生活環境のIT化が進んでいる。一方、サイバー空間に潜む悪意もマスメディアではサイバー攻撃事例として日常的に報道されている。 本パネルでは、スマートホームを題材に、守るべきプライバシーや個人情報について議論する。ライフスタイルの変化が何をもたらすのか?、そして、何に気を付けないといけないのか?、有識者とともに考えていく。 |