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イベント案内
2019.06.17 IoTセキュリティシンポジウム2019 by CCDS
「AI×セキュリティ」~攻撃・防御の自動化とAI活用に向けて~

講演概要&講演者プロフィール

                                                               
■オープニング特別セッション
「AIとセキュリティの融合」
国立研究開発法人 情報通信研究機構 理事長
一般社団法人 重要生活機器連携セキュリティ協議会 会長
 徳田 英幸 氏
■講演者略歴
1975年慶應義塾大学工学部卒,同大学院工学研究科修士,ウォータールー大学計算機科学科博士課程修了。米国カーネギーメロン大学計算機科学科研究准教授を経て、1990年慶應義塾大学環境情報学部に勤務。慶應義塾大学常任理事,大学院政策・メディア研究科委員長,環境情報学部長を経て,現職。 現在,日本学術会議情報学委員会委員長,重要生活機器連携セキュリティ協議会会長,スマートIoT推進フォーラム座長などを務める. 総務大臣賞、経済産業大臣賞、情報処理学会功績賞、情報セキュリティ文化賞などを受賞。     
■講演1
「産業におけるAIの品質・セキュリティに関する課題と取り組み」
国立研究開発法人産業技術総合研究所
サイバーフィジカルセキュリティ研究センター
ソフトウェア品質保証研究チーム長
 大岩 寛 氏
■講演概要
近年、機械学習による人工知能の実社会への展開が進む中で、安全性やセキュリティなど、人工知能の信頼に関わるリスクが顕在化してきている。
今後サイバーフィジカルシステムやIoTがますます社会に広まっていく中で、そもそもなぜ機械学習が必要とされるのか、どのようなリスクがあるのか、技術的・社会的にどう解決すべきかなどの観点から、AIセキュリティの現状や様々な取り組みについて紹介する。
■講演者略歴
2005年東大大学院博士課程修了。
同年より産業技術総合研究所にてセキュリティやソフトウェア信頼性の研究に従事。
現在 産総研 サイバーフィジカルセキュリティ研究センター ソフトウェア品質保証研究チーム長。
主にAIの品質管理や安全性に関する研究を進めている。     
■技術セッション1
「AI/IoT時代のソフトウェア開発におけるセキュリティ堅牢化の重要性と
 効果的手法」
日本シノプシス合同会社
ソフトウェア インテグリティ グループ セールス エンジニア
 川原 翔 氏
■講演概要
社会の全てのモノがインターネットに接続され、人工知能に身を委ねる時代に突入しつつあります。攻撃者がソフトウェアの脆弱性をターゲットにする中、ソフトウェアの堅牢性を高めることは安全な社会基盤の実現のための喫緊の課題となっています。ソースコードが膨大、複雑、多様化し、管理が難しくなっている中で、攻撃されうるごく小さな隙さえ与えないソフトウェア開発をどのようにすれば実現できるのか。効率的かつ効果的な手法を紹介します。
■講演者略歴
九州工業大学大学院情報工学府卒。セキュリティ関連ソフトウェアの開発エンジニアを経た後、現職ではソフトウェア開発ライフサイクルの全体において、セキュアなソフトウェア開発を実現するソリューションに従事。情報処理安全確保支援士。     
■講演2
「AIを用いたサイバーセキュリティ技術の研究開発」
国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)
研究マネージャー
 高橋 健志 氏
■講演概要
ビッグデータを扱うセキュリティ分野の研究開発は、機械学習をはじめとしたAI技術との親和性が高い。我々は過去10年間に観測・収集してきたデータを活用し、機械学習を活用したセキュリティ技術の研究開発を実施してきている。本発表では、それらの研究開発の概要を紹介するとともに、それらの競争力の源泉となっているデータセットについて、紹介する。
■講演者略歴
2005年早稲田大学大学院博士課程修了。タンペレ工科大学、株式会社ローランド・ベルガーを経て、情報通信研究機構に勤務。現在、機械学習技術を用いたセキュリティ業務の自動化技術の研究開発に注力。CISSP、情報処理安全確保支援士。     
■講演3
「OT/IoTセキュリティにおけるAI技術の活用に向けて」
NTTセキュアプラットフォーム研究所
NTTセキュアプラットフォーム研究所
セキュアシステム基盤グループ 主幹研究員(グループリーダ)
 中嶋 良彰 氏
■講演概要
セキュリティ分野においてもAI技術の活用は社会的におおいに期待されています。本講演では、特にOT/IoT分野において想定されるセキュリティ課題に対して、既に実用化段階にあるAI技術に加えて、将来の実用化が期待される最先端のAI技術を解説するとともに、その具体的な研究開発プロジェクトとして内閣府SIPにおける取り組みをご紹介します。
■講演者略歴
日本電信電話株式会社に入社後、認証・認可技術の研究開発、NTT電気通信サービスのセキュリティマネジメントに従事し、NISC出向時は政府機関のセキュリティ対策業務を担当。
現在は、内閣府SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)にてセキュリティ技術の研究開発を担当。
CISSP、情報処理安全確保支援士。     
■講演4
「シンボリック実行と遺伝的アルゴリズムを応用した
 バイナリプログラム自動解析技術」
一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会 リサーチャー
株式会社マストトップ シニアリサーチャー
 城間 政司
■講演概要
プログラムにおける脆弱性の自動解析やAIを用いた検証技術が注目されてきています。2016年に米国で開催されたCGC(Cyber Grand Challenge)では、当該関連技術が実際に使用されていました。本講演では、CGCでも使用された、脆弱性検証の自動化技術であるシンボリック実行や遺伝的アルゴリズムを応用したファジング手法を中心に、そのツール類について紹介します。
■講演者略歴
2016年琉球大学大学院理工学研究科 博士(工学)取得。 2016年一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会研究員、2018年株式会社マストトップ入社。 IoTセキュリティやリバースエンジニアリングに関する研究活動、教材開発を担当。     
■技術セッション2
「CCDSサーティフィケーションプログラムアップデート」
一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会
CCDS共通要件WG 主査
株式会社JVCケンウッド PSIRTリーダ
 伊藤 公祐 氏
■講演概要
日米でIoTに対するセキュリティ対応の法制化がきまり、されに英国でもその動きがみられるが、 民間サーティフィケーションとして2018年11月に公開したIoT分野共通セキュリティ要件ガイドライン(案)の その後についてCCDSサーティフィケーションプログラムの検討状況を報告する。
■講演者略歴
1993年キヤノン(株) 入社、主にグローバルR&D、インターネットビジネス開発やIPv6推進活動に従事。
2006年よりIPAの組込みセキュリティ調査および自動車のセキュリティ調査に参画。2014年CCDS発足に携わり2018年まで事務局長。
2018年より現職。     
■パネルディカッション
【モデレータ】
一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会 代表理事
 荻野 司
■講演者略歴
重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS) 代表理事 博士(工学)。
キヤノン(株)、(株)インターネット総合研究所などを経て、(株)ユビテック代表取 締役に就任後株式上場。同時に日本ネットワークインフ ォメーションセンター(JPNIC)IP 担当理事、IPv6普及高度化推進協議会常務理 事等を歴任。
CCDSにてIoTセキュリティにおける標準化、技術開発を推進。京都大学 特任教授、情報セキュリティ大学院大学 客員教授。     
■パネルディカッション
【パネリスト】
トレンドマイクロ株式会社 IoT事業推進本部
IoT事業開発推進部 技術推進グループ グループ長
 原 聖樹 氏
■講演者略歴
2001年トレンドマイクロ入社。SEとして活動の後、2008年より新規事業として制御システムセキュリティを担当。
2016年からIoT事業の立ち上げに従事し、コンサル、セキュリティ対策の技術支援に加え、啓蒙活動にも取り組んでいる。