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2016.06.01 CCDSセキュリティシンポジウム2016

講演概要&講演者プロフィール

                                                               
14:00~14:40 ■基調講演
IoT時代の社会インフラとサイバーセキュリティ
情報セキュリティ大学院大学 情報セキュリティ研究科長
重要生活機器連携セキュリティ協議会 理事
後藤 厚宏 氏
■講演概要
近年、社会経済のインフラへのサイバーセキュリティ攻撃の脅威が現実のものとなっている。IoT時代に東京オリンピック・パラリンピック競技大会を迎える我が国が必要とする、強固なサイバーセキュリティ確保のための技術開発、その社会実装に必要な組織的な枠組み、および技術と組織を動かすための人材育成のあり方について議論する。
■講演者略歴
1984年東京大学大学院 工学博士。同年日本電信電話公社に入社。約27年間情報技術に関する研究開発に従事。2007年NTT情報流通プラットフォーム研究所長、10年NTTサイバースペース研究所長を歴任。11年より情報セキュリティ大学院大学教授。衆議院、内閣官房、総務省、文部科学省、経済産業省、防衛省などの審議会、委員会等における委員長等および委員を歴任。2015年11月より、内閣府SIP「重要インフラ等のサイバーセキュリティ確保」プログラムディレクタ。     
14:40~15:10 ■特別講演
「重要機密情報の漏えいリスクは社内にあり!」
~企業に潜む情報漏えいの脅威とは~
コムソル株式会社 会長
朝田 篤 氏
■講演概要
外部からの脅威もさることながら、まだまだ社内からの情報漏洩に対しておざなりな対処をされている企業が少なくありません。個人情報は拡散することにより発覚することが多いですがそれ以外の企業の重要機密情報などは拡散することが無いため長期に渡り脅威として存在することも多々あります。この脅威の発生リスクと対策を事例を交えて解説いたします。
■講演者略歴
2001年 決済代行会社設立 代表就任
2014年 情報漏洩対策ソフトウェア開発会社、コムソル設立
2015年 コムソル株式会社 代表就任     
15:10~15:40 ■招待講演
IoT時代のリスクの認識と安全安心の確保に向けた取組み
~「つながる世界の開発指針」の策定の背景と解説~
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
宮原 真次 氏
■講演概要
IoTの活用が急速に進み、様々な機器やサービスがつながることで、新たなサービスや価値が生まれている。一方、様々なモノが「つながる世界」では、思いがけない事故やインシデントの増加が懸念される。IPA/SECでは、IoT時代の到来に備えて安全・安心を確保するための「つながる世界の開発指針」を策定した。本講演では、つながる世界の脅威やリスクについて解説し、「つながる世界の開発指針」の概要を紹介する。
■講演者略歴
富士通株式会社で大型汎用コンピュータやストレージ製品など各種ICT装置の設計検証業務に従事。2007年に株式会社富士通コンピュータテクノロジーズに出向(執行役員)し、ICT関連装置の検証ビジネスの事業化に従事。2010年に富士通株式会社に復帰し、クラウドサービス基盤の高信頼化と運用品質の構築支援業務に従事。2014年にIPAに入構し、IoT製品・サービスの高信頼化に関する調査・研究に従事し、現在に至る。     
15:50~16:20 ■セキュリティソリューションセッション
海外サイバーセキュリティ規制の動向と日本企業に求められる対応
デロイト トーマツ リスクサービス株式会社
サイバーリスクサービス マネジャー
小野寺 正 氏
■講演概要
米国では2013年の大統領令によりサイバーセキュリティ管理をテロ対策に位置付け、また、2014年に施行されたサイバーセキュリティ基本法に基づき各業界で規制が強化されつつあります。そして、欧州でも米国と歩調を併せた規制強化の動きがあります。この規制強化は日本よりもスピード感があり、求められる水準に差異が生じはじめています。これは日本企業による輸出製品に影響を与えるものであり、各産業界で米国・欧州の動きを、より一層、把握する事が求められるようになりました。今回の発表では、医療機器を例に日本と米国の規制の差分について概説し、日本企業に求められるサイバーセキュリティ規制対応についてお話させていただきます。
■講演者略歴
コンサルタントとして中央官庁からの調査研究の請負および政策提言、情報セキュリティ統括組織の立ち上げ、セキュリティ戦略策定から技術的対策の導入まで幅広くプロジェクトに従事した。また、セキュリティ分野以外では業務プロセス改革、IT戦略立案/導入、内部統制報告制度対応にも従事してきた。現職では、日本のみならずDeloitte海外事務所が実施するプロジェクトにも関与している。     
16:20~16:50 ■セキュリティソリューションセッション
つながる世界 -「信頼」のためのセキュリティとコントロール
タレスジャパン株式会社 e-セキュリティ事業部
山神 真吾 氏
■講演概要
デバイス同志がつながる世界において、厳格なコントロールがなければ、安全は確保できません。2016年5月には国内でも「IoTセキュリティガイドライン」が策定され、セキュリティ強化は業種を問わず共通の課題です。IoTプラットフォーム・通信経路・IoT機器、それぞれのセキュリティを強化するために、Thales nShield HSMが活用されています。不可欠な構成要素であるものの、表舞台で注目を浴びることも少ないので、今回の講演を楽しみにしています。
■講演者略歴
情報セキュリティ領域で幅広い経験を積んできました。もちろん境界を防御する手法も大切ですが、PKIと暗号鍵管理を基礎としたデータセキュリティにより、攻撃・脅威・侵害が発生しても機密情報をより効果的に保護するソリューションを提案してきました。IoTが推進されるにつれ、直接人命に関わるような利用事例もあり、さらに高い安全と信頼を確保するために、HSM内で署名済みコード実行する技術など日々学習を続けています。
16:50~17:10 ■CCDS調査トピック
多様化する車載システムへの攻撃
  ~車載インシデント調査結果より~
株式会社JVCケンウッド
三上 清一 氏
■講演概要
近年、車載システムへの攻撃事例の報告が増えてきており、車のセキュリティに対する関心が急速に高まっている。CCDSセキュリティガイドラインWG傘下の車載SWGでは、分野別セキュリティ評価ガイドラインをまとめるにあたり、国内外の文献から車載システムのインシデント事例を収集しリスク評価を行った。今回の発表では、リスク評価の内容と、結果の傾向分析について報告する。
■講演者略歴
株式会社JVCケンウッドにて、家庭内でテレビやビデオなどのAV機器が相互につながることによる楽しさや便利さを提供する機能の開発や、ネットワークにつながるAV機器の開発に従事してきた。現在は車載機器のセキュリティ強化のための開発を担当している。また、CCDSのセキュリティガイドラインWG傘下の車載SWGで主査を担当するとともに、IPA「つながる世界の開発指針検討WG」に委員として参加した。
17:10~17:30 ■CCDS調査トピック
増々簡易化する攻撃ツールの実態
 ~オープンソースツールの調査結果より~
CCDS研究開発センター IoT脆弱性ユニット2 上席研究員
小野 泰司
■講演概要
昨今、様々な資産が不特定多数と繋がることとなり新たな犯罪を誘発し、その攻撃手段も時と場所を問わず発生しています。資産を狙う目的如何に依らず様々な攻撃手法がツール化され誰でも入手可能となっていて、専門知識が必要な物から必要無い物まで多種多様です。本発表ではCCDSが調査した「簡易化した攻撃ツールの実態」を報告します。
■講演者略歴
情報ネットワーク起点としてIP化、相互接続、セキュリティ、繋がる物に関する業務に従事してきました。 現在は各種まちづくりプロジェクトに従事しており、CO2削減、健康増進等の地域が抱える課題の解決に情報技術を利活用して取り組んでおります。
17:30~18:00 ■特別セッション
セキュリティは「コスト」でなく「投資」へ!
  ~ベンチャー投資のスペシャリストを招いて、IoT時代における
    投資動向からセキュリティの事業性を考える~
グローバルIoTテクノロジーベンチャーズ株式会社(GITV)
代表取締役社長 安達 俊久 氏
■講演概要
■講演者略歴
富山県生まれ。1975年東京工業大学電気工学科卒業後、伊藤忠商事に入社。産業電子機器部で電子機器の欧米への輸出業務を担当。 1982年から1988年まで英国ロンドン駐在し、欧州市場の開拓と拡販に寄与。1990年からは、欧米のハイテクベンチャーの日本市場の商権獲得と関係強化に従事。 1995年から2002年まで、伊藤忠テクノソリューションズでビジネス開発部長、事業企画室長を務め、国内外の先端ITベンチャー起業家及びシリコンバレーSand Hill Road VCとの幅広い人脈を構築。

2002年から2015年まで、伊藤忠テクノロジーベンチャズ代表取締役社長として、3本総額211億円のVCファンド運営責任者を務める。 2011年から2014年まで、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会の会長を務め, 規制緩和とベンチャー成長戦略の提言、実行に貢献。 2010年から2012年まで、法制審議会会社法制部会委員、2014年には金融審議会リスクマネー供給の在り方に関するWG委員を務める。